パソコンの速さ(処理速度)について、よくご質問いただきます。
その際よく耳にするのが「データを消したんだけど、速くならないんだよね。」というお言葉。
でも、本当にデーターがたくさん入っていると、パソコンは遅くなるのでしょうか?
答えは「半分正解、半分不正解」です。
データがたくさん入っているとパソコンが遅くなる?
パソコンの処理速度
なぜ「半分正解、半分不正解」なのかをご説明いたします。
まず、パソコンに記憶できるデータの量はパソコンごとに決まっています。(ハードディスクの容量)
少し専門的になってしまいますが、Cドライブ(ローカルディスクC:)と言われる記憶領域の空き容量が、(目安として)4分の1より少なくなってくると動きが遅くなってしまいます。
下の例は私のパソコンのCドライブの様子です。
データが入っている部分が青、空きがピンクです。
このパソコンの場合、まだ4分の1以上空きがありますので、これ以上データを消しても、動きが速くなることはありません。
よく「ハードディスクの容量を大きいものと交換するとパソコンの動作が速くなるんだよね?」ともご質問いただきますが、ハードディスク容量をどんなに大きくしても、パソコンの動作が速くなることはありません。
では、Cドライブの空き容量が十分にあるパソコンの速度を今より早くしたい場合、どのようにすればよいのでしょうか?
いくつか方法はありますが、一番簡単で効果的なのがメモリーの増設です。
パソコン内部のメモリーという部品は、例えるなら車のエンジンの排気量と思って下さい。
エンジンの排気量が660ccの軽自動車と排気量5,000ccのスポーツカー、どちらが速いかと思っていただけると分かりやすいかと思います。
必要なメモリーの容量はパソコンのOSごとに違いますが目安として、Windows XPであれば1GB(10,00MB)以上、Windows Vistaであれば2GB以上、Windows 7,8では4GB以上あった方が快適に動作します。
メモリーの容量はMB(メガバイト)やGB(ギガバイト)で書いてあることが多く、1GB=約1,000MBです。
メモリーを増やすには、メモリーはパソコン内部の部品なのでパソコンを分解して、メモリーを追加するか、今あるメモリーを取り外して交換します。
電気屋さんやパソコン屋さんで作業をしてもらうと、作業料(約3,000円)+メモリー代(5,000円〜1万円くらい)で増設してくれます。
ちなみに、メモリーの容量を大きくしても、保存できるデーター量が多くなることはありません。
まとめ | |
ハードディスク | ・データを保存する部品(内蔵型と外付け型がある) ・容量が大きいとデータをたくさん保存できる ・単位はGBやTBで表されることが多い (1TB=約1,000GB=約1,000,000MB) |
メモリー | ・パソコンの動作の速さを担う部品(パソコン内に内蔵) ・容量が大きいとパソコンの動作が速い ・単位はMBやGBで表されることが多い(1GB=約1,000MB) ・Windows XPは1GB、Vistaは2GB以上、Windows7,8は4GB以上を推奨 |